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フォルの奇妙な冒険
〜フォル、コミケに行く〜
2001年 12月29日
某氏の言葉に誘われて、行くことになった冬のコミックマーケット。
今まで行ったこともありませんでしたし、当然カタログだって持っていませんとも。
……まぁ、興味はあったわけで、行ってもいいかな、と。
某氏との待ち合わせ時間は9時です。
目覚めると8時。
目覚ましは朝7時にかけたはずなんですが。
駅で某氏と合流し、電車へ。
第一次電車賃が450円。片道でこれは高いですよ、カテジナさん!
新橋から「ゆりかもめ」。新橋駅に、怪しいポスター貼られまくり。
もとーい怪しくないですヨー。多分、なんかのギャルゲーっぽいだけ。
ゆりかもめ、片道380円って何なんですか、カテジナさん!
ひきかえせー ひきかえせー
なんかそんな声が脳裏に響いた気がしました。すでに幻聴が。
満員電車とは言わないまでも、割と混んでるゆりかもめ。
マスクマジシャンが消したこともあるお台場を通過。
そのまま有明へ。眼下に見えるは大行列。
「賭けの時間だ。入るのに15分はかかるに5000ペリカ」
「30分はかかるんじゃない?」と某氏。
そんなこんなでやってきました。会場のある駅へ。
人並みに流され、流され、流されて……
何処だ―――!?
何か歩きすぎて疲れた辺りで停止。
あっはっはっは。
わーい。想像の10倍以上の人数だ。
多分、FC版DQ3の行列の10倍多い。尋常じゃない。もはや異常な数だ。
時間つぶしに、某氏の持っていたGBAでマリオアドバンス2をやる。
久々にやると凄まじく難しい。呪われると同じ所で死に続ける罠。難しいって!!
で、ルイージにチェンジしてやってみる。
!?
ジャンプすると、空中で足をピコピコピコピコ動かしながら、
低速で降下してくるじゃないですかッ!!
普通のアクションが出来るマリオ、望もうが望むまいが空中をフヨフヨするルイージ。
つーかルイージでプレイすると、難易度が跳ね上がります。要注意。
そんなこんなで1時間30分。ようやく列が動き出しました。
一度動くと後は早い。そのまま入り口まで到着。
とりあえず、最初は某氏についていく事にする。
某氏と少々歩いた後、「そろそろ別行動するりゅん」と言われる。
後で知った事だが、某氏が最初に私を連れて歩いたとき、
目星をつけた物を探索し、目的の物を見つけたので、
邪魔な私を追い払おうという腹だったらしい。なんと器量の小さいッ!
12時半に某氏が失踪。合流時間は1時間半と設定。
そういえば、某氏は2時にしたかったような感じもあったかも。
で、某氏が離脱したので、とりあえず彷徨う。
予想では満員電車並の混雑を想像していたのだが、そうでもなかった。
何というか、ロマサガのダンジョン内みたいな混み具合という表現がピッタリ。
とりあえず、フヨフヨ人の波を避けたり、回避不能になって流されたりしながら、
グローランサーの本を買ってみました。おめでとう同人購入デビュー。ひゃほーう。
近くで、グローランサー1の主人公カーマインのコスプレをした人を3人見かける。
コスプレをした人を含め、男性が誰も周囲にいないのは何故ですか?
……まぁ、いいけどさ、別に。
その後もフヨフヨフヨフヨしていると合流時間に。
「どうかねフォル卿」
某氏は3冊ほど買い込んだそうな。
「一緒やな、ウチも3冊買うた」
600円の割としっかりしたの1冊、学園祭のパンフレットにありそうな材質の
250円と200円の冊子を2冊ほど買いました。
「全部で200円くらいのんばっかで800円くらいかかったわ」
「ふ、ふーん」
某氏の様子が異常です。
「いくらくらいかかったん?」
「3000円くらいかな」
なんでやねん。
何か高いのをやたら買い込んでやがりましたです。
某○神候補生やらブレ○・パワードの人のとか。
その後、ガンガン本誌やウイングやら引っこ抜いた作家で構成された雑誌、
コミックブレイドの情報を求め、企業ブースへ行こうと語る某氏。是非もない。
某氏と共に企業ブースへ。混んでいること混んでいること。
ようやく入れたと思ったら。人混みの凄まじいことこの上なし。
ロマサガ1のダンジョンより混雑していると言えば伝わりましょう。
とりあえず、引っこ抜かれたときに打ち切られた数々の漫画、
陽炎ノスタルジア以外は再開しないっぽいですね。
つーかワールドエンド・フェアリーテイルの続きは―――!?
その後、「君のために今日はこの辺で引いてやるよ」と某氏。
「まだだ、まだいける!」という私の言葉に、「いいから」と某氏。
でも明らかに未練ありありな顔してました。
で、出口辺りまで来て、「ほんまにええんか?」と聞いたところ?
「ここまで来てもーてんから、しゃーないやろ!」
何かすねてます。いや、わかりますとも。
本来の私ならば、「面白い。ならば私がまだいける事を示してやる!」
とでも言いながら、某氏を引っ張ってコミケ会場へ引き返すところです、が。
ごめん。本気で疲れてたんよ。
てなわけで、「本来は引き返すとこだけど、敢えて引き返そう! とは言わんよ?」
と、恨み辛みを言われぬよう念を押し、帰路へ。
帰り始めは2時過ぎだったんですが、ゆりかもめ、混んでるねぇ。
1本目は見送り、2本目乗車するも、追いやられて車輌の連結部でゆっさゆさ。
終点新橋に到着。空腹で幻視技能を取得してしまったのでマクドナルドへ。
昼食を取りながら、戦利品の偉大さと凄さをひたすら説いてくる某氏。
どうやら、ものすげー自慢したかったようです。
そのくせ、人には見せようとしないのだから、いい性格してます。
新橋から京浜東北、埼京線に乗り換えでゴトンゴトン。
その途中、ようやく某氏が買った物を鞄内の物を上から見下ろすという
非常に見にくい形でのみ許可してくださいました。
何か200ページくらいあるガンパレのシリアスっぽいヤツと、
某○崎ゆきるさんの本、ブータニアス卿がちよパパなヤツ、とガンパレ尽くし。
そんなにガンパレ漬けならCDドラマも買えと、声を大にして言いたい。
つーか、言った記憶あるなぁ……。
で、その後、話を色々と聞いていく内に、某氏は自分の家に、
多くの同人誌やら原画集やらを所持しているらしい事が判明した。
本人はすっとぼけるようにそっぽを向いたが、その表情には、
フッフーン、今更気付いたのかァ? ヘッ! マヌケだぜッ!といったオーラが。
……してやられた、というワケか。
今までにも何冊か見せて貰ったものの、まさしく氷山の一角だったようで、
某氏曰く、私の家に同人誌を見せに来たときは、「厳選して持ってきた」だそうな。
つまり厳選できる量があるって事です。
同じ領域をウロウロしていると思っていたら、いつの間にか、
私の領域を遙かに上回る速度で加速していた某氏。
某氏を剣心、私を左之助に例えるなら、左之助が1週間で二重の極みを身につけた頃、
剣心がスーパーサイヤ人3に目覚めた感じ、とでもいいましょうか。
ハッキリ言って世界がすでに違ってました。
いや、兆候はあったんですよ。
同人誌の店「虎の穴」という店のことをしゃべり出している頃……
いや、「この人は同人誌も描いてるよ」と言い始めた頃かもしれません。
とにかく……彼は勇者王でした。
翌日30日のコミケも、彼は行く気満々でした。
というか、今日は明日のための前哨戦って感じのようで。
最初こそ、「明日は行くかどうか分からない」「明日はやめよう」なんて言ってましたが、
今日のコミケが終わってみれば、オーラ力が溢れ出ております。
目星付けた所5箇所を回る、という風に、予定もすでに立て終わっていやがります。
「明日も来る?」と聞かれましたが、丁重にお断りしました。
つーか、本気で疲れました。明日も行く体力も気力も残ってませんでした。
私が回ったのは、全体の1/5程度のはずなんですが。
何というか、あの場には特殊なオーラ力が働いてます。
何で、みんなあんなに元気なんですか?
パトラッシュ……僕……もう疲れたよ……
とりあえず、明日も戦場へ行く某氏に、お土産を頼んでみたり。
・総括・
疲れます。
ターゲットを定めずに無闇に動くのは命取りです。
戻りたくなったら
迷わす押せ!